M2 MacBook Airまとめ、M1 MacBook Airとの違いも

WWDCで新しいM2 MacBook Airが発売された。去年末に発売されたM1 Pro/Max MacBook Pro(14/16inch)を元にしたデザインとなり、デザイン変更に伴い全体的なアップデートが行われた。

超高速でまとめると
『M1 Pro/Max元にコンパクトにした新しいデザイン、M2チップ、広くて明るい画面、スピーカー、キーボード、ウェブカメラ(1080p)、Magsafe&高速充電』
などと沢山の新機能を詰め合わせている。
カラーはシルバー、スペースグレイ、ミッドナイト、スターライトの4種類となる。
しかし円安の影響もあり価格は164,800円からとなってしまった。学割や新学期のキャンペーンを適用できれば13万円台まで下げることが可能だが、それには来年の3月まで待たなくてはならない。
M2チップはM1チップを全体的に底上げ

M2チップはM1チップと同じ5nm製造工程を使用。しかしチップ自体のデザインを効率化することでCPU、GPUともにパフォーマンスが向上している。
CPUはM1と変わらず8コアだが速度は18%高速化した。
GPUはM1の7コアor8コアから、8コアor10コアを選択することができるようになり、最大で35%高速化が見込める。
AIなどに使われるニューラルエンジンは16コアになり、M1と比較して40%高速化した。
ProResエンコーダーが追加
M1 Pro/Maxに搭載されたメディアエンジンが追加され、8Kの動画も編集できるようになってしまった。これは動画編集をする人からするとめちゃくちゃ大きい。
8Kの動画を編集している人は多くないだろうが、8Kの動画でも編集できるほど効率が良いと言うことは4Kの動画は余裕になってしまうと言うことだろう。
M1でも4K x 3本くらいなら動作してしまっていたので、これでさらに快適な動画編集環境が手に入ることとなる。
新デザインはコンパクト&実用的

去年発売されたM1 Pro MacBookを元にしているので、iPad Proや新しいiPhone12/13の角張ったデザインを採用。デザインの変更に伴い、内部の構造も変わったのか、全体的な機能のアップデートが見られる。
バッテリーがM1からさらに3時間アップ
デザインの変更によって内部にスペースが出来たためか、バッテリー持ちも向上した。


M1 MacBook Airの15時間に対してM2 MacBook Airは18時間の駆動時間と3時間ほど伸びている。M1に変更した際にもバッテリー持ちが劇的に上昇したのに、さらに3時間も駆動時間が伸びたので外出先で使用する人にとっては最高のアップデートだ。
新ディスプレイ、サイズも明るさも向上

M2 MacBook Airには0.3インチ大きい13.6インチの液晶が搭載される。M1 MacBook Airの13.3インチと比較して0.3インチと少し向上した。画面周りのベゼルの量を減らすことによって、物理的な大きさを維持したまま、画面の大きさを拡大したそうだ。
また上部にはノッチがある。ノッチが良いか悪いかは別としてベゼルが減り画面が大きくなることを不満に思う人はいないだろう。
明るさもM1 MacBook Airでは400nitsだったのに対して、M2 MacBook Airでは500nitsと100nitsほど向上。これでM1 Pro/Max MacBook Proと通常時の画面の明るさは一緒になったため、外出先で使う端末としてM2 MacBook Airはさらに魅了的な一台となっている。
*M1 Pro/Max MacBook ProはHDRコンテンツ再生時に1000nitsまで画面の明るさを上げることができるが通常時は500nitsしか出せない。
ポートは増えたような、変わらないような

本体の右側には今まで通りの3.5mmヘッドホンジャックがある。M2 MacBook Airではさらに高性能なヘッドホンにも対応しているそう。一般の人にはあまり関係ないかな?

左側には去年のM1 Pro/Max MacBook Proと一緒に復活したMagSafeポートを搭載。磁石でパチっとくっつくのは便利。これでケーブルを引っ掛けてしまっても勝手に抜けるようになる。充電速度も高速充電対応で全く問題なし。

さらに今まで通りのthunderbolt / USB4ポートを2つ搭載している。M1でも2つ搭載していたので、そこに関しては変更ない。
ポートの増加がちょっと微妙
本当に何だか微妙なんだよな。確かに増えてはいるんだけど、増えたって言えるのかな。今はM1 MacBook Airでハブを使って充電も、他の機器への接続も1本で済ませている。
*ちなみに使っているハブはこれ。色々と試したんだけど、ちゃんと全ての端子を同時に使えるのが魅力。あとは安定している。他のハブだと同時に2つのHDDを繋げると片方接続しなかったり、勝手に抜けたことになるので、こいつがオススメ。
USB-Cが1つのと2つのがあるのだけど、絶対に1つしかない方がオススメ。理由としては色々な状況で使えるから。USB-Cが2つ連結しているのだとMacでしか使えないから、iPadで使えないし、他のパソコンでも使えないのでオススメしない。
Magsafeでは学部ディスプレイへの接続ができないから、結局USB-Cのハブで接続することとなる。そうなるとM2 MacBook Airを家で使う人はあまり違いを感じられないかもしれない。
ウェブカメラは1080pに、スピーカーも4つで空間オーディオに対応
ウェブカメラは720pから1080pに向上。従来よりも綺麗になるが、Macの場合カメラ自体の品質よりもカメラの角度が問題なことが多い。
だからそこまで重要じゃない印象。そこまで大事ならiPhoneをウェブカメラとして使った方が良いのではないかというのが個人的な感想。
スピーカーも4つに増え空間オーディオに対応したが、ヘッドホンではないのでAirPodsほどの精度はない。性能が少し良くなったと思う程度で良さそうだ。
最終的な感想

うーん、まぁ全体的にM1 MacBook Airと比べると確実に良い。でも値段の上がり方を考えるといまいち納得できない。
M1 MacBook Airが異常にコスパ良かったため、感覚が変になっているのかもしれない。
11万で購入できたM1 MacBook Airと比較して、16万円のM2 MacBook Airは5万円分だけの価値があるのだろうか。新しいデザインももちろん魅力的だがM1 MacBook Airでも90%の人は同様の作業ができてしまう。
それでもM2が欲しいという人はM1 Pro/Max MacBook Proの購入を検討するべきだろう。となると何とも微妙な立ち位置だと思ってしまう。
「Proっぽいデザインがどうしても欲しいけど、Proのパフォーマンスはいらず、お手頃な値段で手に入れたい」という感覚なら何だか納得できる。
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