【OBS】M1/M2 ネイティブ (Apple Silicon) 対応の新バージョン公開
OBSが8/3に「OBS Studio v28.0 beta 1」を公開した。Apple Siliconにネイティブ対応したため、M1 / M2 Mac でのパフォーマンスが大きく向上すると予想される。
Beta 1は新機能を検証するためのバージョンで安定していない。まだまだ沢山のバク(エラー)が残っている事が予想されるので、本当の配信の使用には少し待つことをオススメする。
またAppleがZoomやCisco、Microsoftなどと共同開発した ScreenCaptureKitにも対応した。これはリモート会議で使用する画面共有をより効率良く行うために作られ、Appleの開発チームが近年積極的に開発者への導入を進めている機能。画面共有だけでなく、画面の録画も効率が非常に向上する。
v28 beta1 ダウンロード仕方(テスト版)
まず最初に「OBS Studio v28.0 beta 1」に移動する。すると下記写真のようなページに辿り着くだろう。
- 「OBS Studio v28.0 beta 1」を開く
- 「Assets」までスクロール、クリックする。
- 「MacOS-arm64」を選択する。(Intel Macでは動作しない)
あとは普段通り、アプリをインストールすれば新しいバージョンのOBSを使用することができる。
Apple Siliconに正式に対応!!!
ScreenCaptureKitの魅力
Screen CaptureKitはAppleの開発チームが何ヶ月も前からOBSに導入を求めていた新機能。超簡単にまとめるなら画面録画の効率が非常に良くなる。
WWDC22では、“Shadow of the Tomb Raider”を使った例が紹介されていた。旧OBS Studioでは7fpsの処理になっていたのに対し、新しいScreenCaptureKitを利用したOSB(v28)では60fpsでの配信が可能になる。
ハードウェアが一切変わらず、パフォーマンスが7fps→60fpsに向上するのは非常に嬉しい。またメモリ使用率は最大15%、CPU使用率は最大50%削減されるため、今まで以上に配信中の余裕が生まれそうだ。
Direct Audio Captureで音声管理がめっちゃ簡単に
ScreenCaptureKitに合わせ、Direct Audio Captureにも新しく対応した。これで以前に紹介した「Black Hole」を使って設定する必要もなくなる。
またBlackHoleなどを使用する場合、同時に自分のスピーカーの音量を調節することができなかったが、Direct Audio Capture使用時には自分の音量と別に管理できるそう。
またシステムレベルで管理されるため、特定のアプリの音だけ選択し配信に含めることができる。これはAppleの制限で過去のアプリでは存在しなかった機能。これからはmacOSの通知音などを気にせずキャプチャ&配信するすることが可能になる。
配信用の「CBR」 Apple VT hardware エンコーダに追加されている!
Youtube / Twitch 配信では一定のビットレート(CBR/CRF)が推奨されている。旧OBSのApple VT Hardware Encoder ではAVR(変動するビットレート)のみの対応となっていた。
そのためパソコン自体のパフォーマンスは向上するが、配信の画質が汚い・不安定になってしまうという弱点が存在した。
しかしv28ではエンコーダーにCBF(Constant Rate Factor)が追加されている。これでより綺麗で安定した配信を提供することができるだろう。
OBSのデザインも進化
OBS Studio v28.0ではUIもアップデートされ、より大きく見やすいボタンの多いデザインへと変更になっている。またWindows 11やApple Siliconなど最新のOS・アーキテクチャに対応するための多くの改善が行われている。
同時にWindows 7&8、macOS 10.13 High Sierra & macOS 10.14 Mojave、Ubuntu 18.04および32-bitOSのサポート終了が計画されている。
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